のらくろ館。

 のらくろ館に行ってきまんた。
田河水泡先生と言えば「のらくろ
長谷川町子先生の師匠としても有名ですね。
江東区森下文化センターというばしょの
一角に
のらくろ館はあります。
こじんまりとした展示ながらも
興味深いものばかりでした。

のらくろを描くことを許可された
山根赤鬼先生、山根青鬼先生、永田竹丸先生
を「のらくろトリオ」
と呼ぶらしいです。
長く愛される様に継承していく
というのは
大事な事ですね。

作者不在になってしまった
作品にオフィシャルな継承者がいると
リバイバル的なこともやりやすいのかなと思いました。

展示を見終えた後
のらくろのまんがは少しだけ読んだ事ある程度
だったので
図書コーナーで
読んでみる事にした。
展示でのらくろのストーリー概要を
みていたので
気になる巻が
あった。

それが
のらくろ茶店
これもはじめてしったのだが、のらくろは戦前に大ヒットをとばしたまんがで
あったのだが、禁止令により連載は中断されてしまったらしい。


で数十年後に続編を描かれたそうだ。
続編は戦争ものではなく、のらくろが職を転々とするといもの。
のらくろ茶店」は続編の最終巻にあたる。ものがたりの最後でもある。
あらすじとしては
探偵の職から喫茶店の店員に転職。そこで修行をして、ついに自分の店をもつ。
さらにはお嫁さんも手に入れる。というような感じ。
印象に残るキャラクターは、店を持つ前に、のらくろが住んでいた場所の管理人さん、「あいよ」という返事が「ないよ」ときこえてしまうというのが面白かった。 続編は80年代の作品ということもあり、わりと今の時代にちかいのかなとおもわれた。
 のらくろの最終回はのらくろがひとりだちさせたかったということのようだ。
この後に、
さかのぼって「のらくろ捕物帳」を読んでみる。
これの
捕物帳というから、警察かとおもいきや
探偵になったのらくろ
未登録の拳銃をとりかえしたり
誘拐犯をはってみたり

探偵業を行う内容。


他にもよみたかったのだが、また次の機会にしておいた。


展示と本二冊をよんでみて
おもったことは
のらくろというキャラクターは常に悲しみを抱えているのだなということ。
ひとりぼっちののらくろ。最終巻で所帯をもつことになり、「もう、のらじゃない。しょたくろだ」というような台詞にわらいもありつつ、そうか、ここでのらくろはおわりなんだというような感じもさせる。

改めて面白さに感動した。田河作品今後もよみたいなとおもいました。


できれば、第3次のらくろブームなんて起きてくれたらな

思います。