再開!新 桃太郎 第二部!

 さて、今回より復活いたします。「新 桃太郎 第二部」ご存じないかたは、前回の総集編をみていただけたらと思います。そこからの続きです。 今回の制作に当たり、数年の間が空いてしまったことをお詫び申し上げます。昼寝の部分で終わってしまいましたが、遂に目が覚めます。
では、スタートです。


新 桃太郎 第二部 第六回


陽はくれて、あたりは暗くなっていた。
桃太郎、犬、猿は、叫び声で目を覚ました。
「きゃああああ」
その声は、外からだった。
一人と2匹は
窓の障子をちょいとあけて、隙間から外を見た。
そこには
誰も
いなかった。

すると
したで、戸があく音がした。
掃除をしていたので、特に戸締まりはしていなかった。

「だれだろうか?」桃太郎は不安ながら2人に尋ねるが、知る訳が無い。なんとも言えない恐怖が立ちこめた別荘。
とりあえず、2階へおりてみた。
2回は中心が吹き抜けになっていて、その周りを柵で囲んでいる。そこから下が見渡せる。
それぞれ
細心の注意のもと
下をのぞいてみる。
そこに
いたのは
大きな生物だった。
それは
頭に角がはえている。
パーマのかかった髪の毛、虎柄の布をまとっている。
それはどう見ても鬼に違いなかった。
「鬼だ」
全員心のなかでつぶやいた。
桃太郎が指で「上へ戻ろうと」言った。
三人は
上で話こんだ。
「そもそも、何故鬼が、来たんだ?」
と桃太郎。
それに
答える様に、犬が
「うん、鬼がこの島にいる事は珍しくないんだ。たくさん住んでいるからね。何故ここに来たのかはわからないな。なんせ、奴らはこの島の奥に自分たちの屋敷を持っている。」
「え、鬼すんでんの??こわ!」
「しらんかったのか?この島は、小尾煮が島という島なんだが、近頃、都の方じゃ、鬼が出るから、鬼が島といわれているんだ。」と驚きながら犬は説明した。
「ここが鬼が島なのか。噂には聞いていたが、まさかここだとは」

話しているうちに、また、戸があく音がして、だれかが入ってきたようだ。
そして、声もきこえた
「おい、まだか?ここだろ?」

「ああ、ここらしいぞ。」

話の内容から、ここでなにかが開かれるようだ。

三人はどうしようもなく
三階で待つしか無かった。
鬼は
なんの為に殿の別荘に来たのだろうか?
それだけが気になっていた。

ぼんやりと障子の隙間を眺めていた
桃太郎は、
浜辺からたいまつを持ってくる人々が見えた。
明らかに
こちらに向かっている。

その人々は大きな木箱を持っている。
相当重いのか、十人がかりだ。

「おい、だれか、ここに来るぞ。大きな箱を持ってる」と桃太郎は2匹に伝える。
まもなく、
人々は別荘に入った。
また、したから声がする
「おお、これだ、これだ。ごくろう」

何かの取引をしたのだろうか。
人々は即、外へ散っていくのが見えた。

そして、
少ししたあと、
鬼が2匹出て行くのがみえた。
片方はさっきの大きな箱を抱えていた。

三人は
やっと安心できた。

「あいつら、きっと武器の取引に来ていたんだな。あの箱は武器が入ってる。また、島民を苦しめるに違いない」
と犬が言う。
「え?なにかしてくるんか?」
あいかわらずのんきな桃太郎。
「あたりまえさ、あいつらは突然この島に来たんだ。そして、島民に危害を加えてくる。お前が、ここに降り立ったとき、人がいなかったのも実は鬼のせいなんだ。奴らは島民全員に今日一日阿波踊りを屋敷の庭でしろといわれ、全員かり出されているんだ。俺らは、見た目がこの通りだ。呼ばれなかったんだ。まあ、隠れていたってのもあったがな。」
と語る犬。
「そりゃ、大変な島だわ。ここ。困ってるね?」
のんきな桃太郎
「困る。」
と猿が遂につぶやいた。
「よし、やるか!」
桃太郎は、仕方なさそうに、何かを決めたようだった。


つづく。





というわけで、久しぶりなんで模索しながら書きましたが、当初の構想はこんなのだったのかは不明ですが、こんな感じで進みますんで。
この連載は不定期連載なので、次は10年後とか余裕でかましてきますんで。ご了承ください。なお、地獄戦隊エンマMAN、デレゲは休載中です。要望が有りましたら再開しますが、今のところストップです。