一時停止の使い方。

 本日のメニューは小説です。それではどうぞ。


前編 アメオのばあい。

おれは、非常に怒っている。
だが
それも
解消されるのは
もう少しなんだ。
実は
魔法の道具みたいなのを
手に入れたんだ。
どこで手に入れたかなんて
教えないよ。
ずいぶんと苦労したんだから。

この道具について
教えよう。
テレビのリモコンみたいなものなんだが
ボタンは一つ。
二本の線が書いてある
一時停止ボタンだ。
これは
時を
止める事ができるらしい。
動けるのは
自分だけ。
周りの者は誰一人と止まっている事などわからんのだ。
おれは
これで
憎いあいつに
仕返しを
しようとおもう。

アイツというのは
おれの
はたらく会社の男だ。
つまらんことばかり
うじうじと
ケチを付けてくる

暴力をふるうわ
さんざんなのだ。
だが
表向きに
仕返しなんぞすれば
世間体も有る訳だし。
とにかく
バレたくない。
おれは
実行に移した。
アイツが
トイレに
出たすきに
一時停止

ボタンを
押してみた。
たしかに
時は止まった。
じぶんが
もう一度このボタンを
押さない限り
時は
永遠に動かない。
おれは
仕返しなんて
どうでも良くなってきた。
このボタンを
ずっと
押さないで
この世界を
歩き回るなんて
どうだろうか
他にも
人の目が
きになって
できなかった事なんて
山と有る
おれの
怒りは
アイツに
ぶつける必要
なんてないんだ
おれは
アイツに
見向きもせずに
会社を
後にした。
おれは立体の絵の中にいる様な気分だ
道を
歩いていると
スクランブル交差点が
あった。
ちょうど
わたり始めたところで
止まっていて
人がたくさん
歩いてた状態で
止まっている。。
おれは
いけない感情が
芽生えてくるのがわかった。
道行く
女性たち
一人一人の
おしりを
さわって
この道を
切り抜けてみよう。

おれは
今まで
そんなことなんど
ほとんどかんがえたことがなかった、
しかし
何でもできそうな
気になると
いままで
押さえていた
ものが
放たれた
気がした。
嫁の体にも
何年も触れてないのに
他人の
しかも
尻となれば
妙に
興奮と緊張が
おそってくる。
おれは
やっぱり
オトコなのだな。

尻をさすり
ながら
歩いたら
いつの間にか
世界を
一周してしまった。
ああ、
世界中の
お尻を
触ってきたのか。
じゃあ、
次は
胸にするかな。
また
おれは
触り
ながら
歩き始めた。
いつの間にか
歳をとり
おれ
いや
わし

エロジジイと化していた。
それが
一時停止を用いた、男の怒りの行く末。



後編 カサコの場合。

わたしは
やつを許さない。
いまの
私に
怒りの感情以外の
なにもない。
やつは
私を
もてあそんだ
くず野郎。
どうにかして
しかえしを
しようと
思った。
私は
去年
とつぜん
行方不明に
なった


結末を
知っている
その男は
一時停止

されている間に
跡形も無く
消されたのだ
オンナの恨みと嫉妬。

焼き殺され
海に灰が流されたという。
その男を
消した
女と
昨晩
バーで
知り合った。
こんなチャンスは
ないのだ
この女を
週刊誌に
うれば
高値で
取引できたかもしれないが
昨日の
私には
そんな
かんがえは
うかばなかった。
それは
怒りしか無い
からだ。
彼女は
もう要らないからと
一時停止の装置を
譲ってくれた。
そして
いま
私は
一時停止の
ボタンを押すべく
やつの
家の玄関前にいる。
この
テレビのリモコンの
ような
もの

ボタンを
おせば
自分以外の
ものが
止まる。
インターホンを
押し
かれがでてきた
そこで止めた。
本当に
止まった

一瞬
驚いたが、
そこからは
もう
無心に
ことを
実行した。
彼は
海に
なった。
それが
一時停止を用いた女の行く末。


特別編 なっとんの場合。

あちしは

怒っている
愛する
彼は
あちし

こばむ
こんなにも
ステキな
あちし

こばむ。
その理由は
わかっている。
あちし

いわゆる
ホモ男
だから
けど
あちし

感情は
押さえきれない
なぜ
男同士が
愛し合ってはイケないの?
女同士が
付き合うのもイケないの?
だれが
パターンを
つくったの?
愛は子孫繁栄と関係ないんじゃない?
愛って
そんなんじゃないんじゃないの?
そんな
自問自答も
今日まで
私は
自分以外の人間が
止まるという
テレビのリモコンの
様な
一時停止
スイッチをてにいれたの。
まず
彼の家へ
彼は
出てきた。
少し
不安な

襲われるとでもおもってんだよ
この子は。

ボタンを
押した。
彼を自慢の怪力でしょって
家に持ち帰った。
布団の上に
ねころがせ
あちしは
抱きついた
彼は
拒まない
もう
あちしのもの
それが一時停止を用いたホモの行く末。





あとがき
さ、
ながいですね。
よまないでもいいです
なにが
いいたいんだか
よくわからない
作品ですが
とりあえず
打ち込みました。
ありがちな話ですな。
という訳で
また
次回の更新で
お会いしましょ!
サラダ!