宣言道理連載再開です。

新桃太郎第二部 多分八回目

その後、無言のまま、三人は道をもくもくと進んだ。するとだんだん道が開けてきた。
「あれが、殿様の別荘だ。」と犬は大きな屋敷を指差し言う。
「ほお〜」おもわず感心する桃太郎。
木造三階建て、周りは樹木がかこっていて薄暗い中ぽつりと存在する屋敷。
この寂しさに押しつぶされそうな場所で今から桃太郎は掃除をせなならんのである。
「で、あんたこの屋敷でなにすんだい?」と犬が今更聴く。
「ああ、戸の直々に掃除を命じられてしまったんだ。」
「ほう、ひとりじゃ大変だろうよ、俺らが猫の手はないが犬と猿の手をかしやしょう」
「そりゃあ、ありがたい。」
「実は一度、この屋敷に入ってみたいっていうのが本心なんだがね。」
「どんな、理由であれ、助かりますよ。」
そうして、桃太郎は玄関のまえで殿から預かっていた鍵で戸を開けた。
そこは、桃太郎の想像していた感じとは違う中身があった。掃除というから、物だらけを想像していたのだが、目の前にはただ畳の部屋が続くだけ、右はじには二階へ続く階段がある。
それをみて犬は言った
「ほーっ、これははやくおわりそうだなあ。」そして中へずんずんと進みその後ろを追いかけるようにひょいひょい猿がついていく。
その時、桃太郎はまた思った。なぜ、じぶんでなければならなかったのか、と。
よく考えれば、おかしな話である。自分の家来にやらせればいいのに。
「おーい、とっとこハム太郎ぜ!じゃなくて、とっとと始めようぜ!」
と既に屋敷にあがってる犬が桃太郎に向かってさけぶ。
「そうですね!はじめましょう。」と桃太郎は我にかえった。


つづく!





いかがでしょうか?昨日書きました。記憶が飛んでて、変な事になっていたら申し訳ない。たぶんそんな熱心な人いないともいますが、一応ことわっときます。また、いままで読んでなかった方是非この機会によまないでください?あ。読んでもいいんですけど、後悔しますよ。参考までに、第一部は一気に読める様にまとまって書き込んであるやつがありますので、それを流し読みでいけばなんとかなる。しかし、マニアになりたければ、連載してた時の記事から直でよんで、そのあと、まとまっているやつをよむべし!話が全然違うんですよ。ようはまとまってる方は一部の人にのみ配布された「新桃太郎第一部」の手づくり単行本の内容なんです。何年か前に書き直したしろものです。
で、第二部の方はまとめてないので、記事を直接読んでくださいね。
あ、読まなくていいんですよ。
というわけで。今回はこれにて終幕。